BMW i4 の購入計画を立ててみましたので、その内容を公開したいと思います。現在、500万円クラスのガソリン車の購入を検討していますが、電気代の安さやEVドライブへの興味からEVも並行して購入検討しています。『今買うなら、もう乗れなくなるガソリン車にするべき』という意見が多いものの、いつまで続くかわからないEV補助金や、ランニングコスト面でのEVのメリットも見逃せません。700万円のEV(BMW i4)と500万円のガソリン車で購入費やランニングコストを比較検討します。
計算の前提
コスト等は下記の前提で計算していきます。
修理費用なし、車検代20万円固定、駐車場代なし、1年間の走行距離は1万キロ、10年長期保有後売却します。細かい費用は漏れると思いますが、とりあえず間違いなく掛かるコストを積み上げていきます。
車両購入費
今回購入検討の対象とするのはBMW i4 eDrive35 M Sportです。並行して500万円クラスのガソリン車も試算します。
BMW i4 eDriveの40ではなく35にした理由は、40とそれほど大きな性能差がないのに150万円の価格差があるからです。航続距離は604kmから532kmになりますが、私の使い方ならどちらにせよ十分です。最高出力は340ps→286psに減りますが、加速力のキモはトルク(430Nm→400Nm)なので、7%程度の差です。一方で車重は2080kg→2030kgに50kg減っています。私としては車重の軽さが魅力的です。
BMW i4 eDrive35 M Sportの車両本体価格は6,980,000円です。値引きはその約2%ほどの見積もりでした。メンテナンスパックや車両延長保証の5年などは付けて21万円、販売所費用9万円、付属品はETCセットアップのみで3,300円としました。合計で支払総額が約713万円です。
一方500万円クラスのガソリン車の見積もり結果は約536万円です。
支払いは銀行ローン!
支払い方法は銀行のカーローンを考えています。審査がやや厳しいですが、金利は低めです。銀行ローンで最長の10年プラン、年利1.5%で試算します。月々の支払いは68,917円、10年トータルの支払い総額は約827万円(借入額の1.16倍)です。
同様の支払い方法で500万円クラスのガソリン車は月々51,813円、支払い総額622万円です。
ガソリン代と電気代の差は
前提は1年間の走行距離が1万キロです。電気代を1kWhあたり25円、電費を6km/kWhで計算すると、i4の充電に掛かる電気代は月々3,472円です。
ガソリン車の方は、燃費をリッター10km、ガソリン代を170円で計算すると、月々14,167円です。
ここでは1万円以上の大きな差がつきました。
その他のコスト
タイヤ代はどちらも2年で4本交換し、15万円で試算します。
車検代は1回20万円とします。
自動車税はEVが年間25,000円、ガソリン車(排気量2リッター)が39,500円で計算します。
ここまでは
i4:月々89,056円(10年トータル10,686,720円)
500万円のガソリン車:月々83,855円(10年トータル10,062,600円)
と、購入費用に比べその差がかなり詰まりました。
EVの補助金65万円はどうする?
BMW i4はクリーンエネルギー自動車導入促進補助金補助金の対象になっており、金額は65万円です。これは受け取り後、新NISAで運用することにします。私の過去の運用実績から年利8%とし、10年間運用すると約140万円になります。かなり乱暴な計算ですが、月々に直すと-11,694円となります。
EV補助金65万円を最大限試算運用することで、
i4:月々77,362円(10年トータル9,283,440円)
500万円のガソリン車:月々83,855円(10年トータル10,062,600円)
と、BMW i4が逆転してしまいました。
10年後のリセールバリューは?
10年後のi4の残価率はいくらになるでしょうか?8年落ちのi3が20%程度とのことなので、10年落ちで15%とすると、105万円です。
500万円クラスのガソリン車は10年落ちで残価率40%とします(希少なガソリン車プレミア込み)。そうすると10年後に200万円です。
リセールバリューまで含めると、
i4:月々68,612円(10年トータル8,233,440円)
500万円のガソリン車:月々67,188円(10年トータル8,062,600円)
と、再びガソリン車が逆転しました。
まとめ
かなり乱暴な計算もありましたが、
i4:月々68,612円(10年トータル8,233,440円)
500万円のガソリン車:月々67,188円(10年トータル8,062,600円)
という僅差となりました。
車両価格が約700万円のEVと500万円のガソリン車でほぼ変わらないコストなのです。もちろん、EV補助金がなくなったり、距離を走らなければガソリン車が有利であり、もっとガンガン距離を走る人にとってはEVにメリットがあります。
しかしこの程度の差であれば、あとは好みの問題とも言えます。ある意味これほど贅沢なクルマの悩みはありません。私もこの幸福な悩みをもう少し続けたいと思います。
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